情報サイト「リノベりす」で最も注目されたリノベーション人気事例2017 年間ランキングTOP3位に選ばれました!
こんにちは、WEB・広報担当高崎です。
本日はCuestudioからおめでたいお知らせです。
この度、専門誌「リライフプラス」(扶桑社)とソーシャル・ホームデザイン・サイト「SUVACO」が製作・運営するリフォーム・リノベーションの情報サイト『リノベりす』にて、
Cuestudioの施工事例が「2017年最も注目されたリノベーション 人気事例年間ランキングTOP10」の、栄えある第3位に選ばれました!
https://renoverisu.jp/feature/p/new111/
ご覧いただいたユーザーの皆様、お任せいただいたお施主様、本当にありがとうございます!
せっかくの機会なので、受賞したリノベ事例をあらためてご紹介したいと思います。
30代の単身男性のお施主様が、内装の仕上げや建具、家具など、本当にこだわられてつくられたお部屋で、私たちにとっても思い入れのある物件でした。
写真撮影や完成見学会などを行った際、私も丸2日間、このお部屋にお邪魔させていただきましたが、立地も日当たりも好く、「本当に良いお部屋だなあ」という居心地の良さを感じました。
完成のレポートや細かなこだわりは施工事例ギャラリーページを読んでいただければと思いますので、
ここで取り上げるポイントとしては、リノベーション住まいにいたるまでの“前の部分”にスポットをあてつつ、
「ひとり暮らしのリノベーション」を
「築約50年のヴィンテージマンション」にて、
「不動産購入からのワンストップ」でおこなった
というところに注目したいと思います。
自由が丘エリアで“掘り出し物”ヴィンテージマンションを見つけたところから始まりました。
まずはリノベーションを行ったマンションの物件概要はこちら。
- 物件名:JマンションH様邸
- 所在地:東京都世田谷区東玉川(自由が丘)
- 構造:RC造8階建5階部分
- 築年月:1968年6月
- 専有面積:1R 31.50㎡ / ウッドデッキバルコニー約16㎡
- 総工事費:約500万円
- 物件価格: 2,000万円
まずお施主様のご希望として、
『不動産購入費とリノベーション工事費あわせて2500万円まで!』と明確な予算設定がありました。
目黒区・世田谷区のエリアで探すという点も含めて、見つかったのがこの31㎡・2DKのミニマムなお部屋でした。
特徴的なのは、自由が丘を一望できる贅沢な眺めの、しかも16㎡特大サイズのバルコニー。
結果的にここを全面ウッドデッキ張りにしたのですが、他にもこの物件だからこそ実現できたリノベーション工事が様々あります。
下の写真がリノベ前の状態です。
ところどころ年季を感じる部分が垣間見え、リノベのやり甲斐がありそうです。
そして、この広々としたバルコニーはたしかに魅力的です!
とはいえ、どんな物件でもメリット・デメリットがあります。
具体的に挙げると、
<メリット>
- 東京都内・自由が丘エリア!
- 適正な価格帯(ローン支払が現行家賃と同額)。
- 一人暮らしなら広さも十分。
- 会社からも近く通勤圏内。
- 壁・柱などに関わらず間取り変更も自由にいけそうだ。
<デメリット>
- 築50年!
- 複数路線利用可能といえど、駅から歩いて約15分と、ちょっと遠い。
- お一人サイズなのでもし今後家族が増えたら転居の必要がある。
というところでしょうか。
しかしお施主様は男性ひとり暮らしですし、通勤はロードバイクを使うということで、これらのデメリットはさほど気にならなかったというわけです。
そして物件のサイズの点も、家族が増えた場合、ここは転貸に出し、もう一回り大きな物件に移ることを考えているとのこと。
その部分を含めて立地やデザインプラン等のご提案をさせていただきました!
予算の決め方こそまさに「リノベのお手本」
というわけで、お施主様はこちらのマンションを、約2,000万円で購入することを具体的に検討し始めました。
すると自然とリノベ工事にあてられる費用は500万円までということになります。
この金額の中で、今度は「できる・できない」を検討していきます。
このような予算の決め方は、ワンストップでリノベーションを行う利点のひとつと言え、まさに「リノベのお手本」です。
不動産を買ってからリノベーション工事の見積もりを出してみると、「意外とかかる!」という場合があり、このお施主様は事前に予算やデザインプランを把握して進めることができました。
そしてそのプランを物件購入の段取りと平行して、ラフスケッチも含めて沢山の提案を繰り返し、最終的に2DKの間取りを1Rへ変更するプランに決まりました。
ベッド、キッチン、収納、玄関など、お風呂とトイレ以外全ての要素が一箇所に集まるハコ型空間になりました。
「分離」したり、「集合」させたり、リノベには様々ありますが、こちらは最大限「集める」がポイント。
あくまで私個人のこれまで見てきたリノベの傾向としてですが、
収納を上手に使って、空間に生活感が出るのを抑える女性に対し、男性は趣味や衣類など「しまわないで、手に届くところにおいておきたい」という傾向があります。
この物件がまさにその通りで、ある意味、オトコ部屋!という理想的な空間。
ご家族のリノベーションでは、なかなかここまで大胆にできません。
壁をつくらないので実はコスト削減にも繋がっています。
こちらが解体後の写真。いわゆるスケルトン状態です。
玄関ドア横の白い箇所がほんの僅かに既存として残っていますが、それ以外はすっきり。
(工事着手前の計画段階で、ここは残す・残さないという箇所はあらかじめしっかり決めておきます。Cuestudioの「つくこわリノベ」のように、なるべく多く既存を流用すれば、その分工期や金額を抑えることができます。)
バルコニー側の壁一部には、「GLボンド」という接着材で石膏ボードを直貼りした跡もあります。
白い斑点が接着材の跡ですね(「ダンゴ」なんて通称で呼ばれることもあります)。
これはこれで、かっこいいです。
デザインとして取り入れ、そのまま見せる内装にするのも十分ありだと思います。
もうひとつ特徴的なのが、コンクリートが一部じゃりじゃりしている箇所。
これは「ジャンカ」と呼ばれるもので、建設時のコンクリートのセメントと砂利の分離が甘かったりなどで、隙間ができたまま固まったときに表れる“ムラ”です。
本来はコンクリートの打設不良なので、決して良いものとは言えないのですが、何せ建てられたのは50年前のこと。
古いマンションの多くに見られる現象で、特別なものではありません。
ですので、築浅のRCマンションになればなるほどツルツルとしてキレイな仕上がりになっています。
が、むき出しになったときの独特の表情は、築古のほうが断然豊かです。
ときに建築当時の寸法線が壁に書かれたまま残っていたりして、「50年前の職人さんってどんなひとだったのかなあー」なんて歴史に思いをはせる瞬間でもあります。
躯体の表情って本当にいろいろあるんです。
解体してみないと分からないところも、“一点もの”という感じがして、リノベーションならではの魅力かと思われます。
この辺りは好き嫌いになってくるかと思いますので、インダストリアルで無骨なテイストのほうが好みという方は、ヴィンテージマンションならではの表情をデザインに取り入れるというのもおススメです。
リノベーションの魅力は、“一点もの”ということ
このような様々な条件や要素が揃って、デザインの核が決まり、間取りのプランが決まり、リノベーション住まいができていきます。
最後に、事例ギャラリーには載せていない完成写真を紹介します。
フランス輸入のアンティークドア。ずしりと重い感触が味わい深いです。
見学会当時の様子。本当に日当たりが好い! 昼間なら真冬でも暖房要らずだそうです。
玄関は土間打ち。通勤用ロードバイクをしまえます。
玄関・収納スペース・洗濯機・冷蔵庫・キッチン。直線に納まったきれいなライン。
アイアンフレームの造作棚とキッチンのタイル張りのコンビネーション。
決め手のバルコニーはこうなりました!
ぐるりと回ってダクトはこのように。①
ぐるりと回ってダクトはこのように。②
ロングサイズテーブルも空間にぴったり。リノベと一緒にCuestudioでつくりました。
サニタリーは実験用シンク。 シルバー・黒のスイッチプレートもいい感じ。統一すると空間が引き締まります。
いかがでしたでしょうか。
フルスケルトンのこと、予算の決め方のこと、ワンストップの利点など。
この記事を読んで、少しでも「へえ~なるほど」と思っていただけましたら幸いです!
今回のランクインを励みに、より魅力的と感じてもらえるリノベーション事例を皆様にお届けしていきたいと思います!
そして引き続き今回の受賞事例のような男性一人暮らしの方はもちろん、そうでない方も、わくわくするようなリノベーションのご希望をお待ちしていますよ!
■ 今回のリノベーション事例39
No,39『オーダー家具の合う住まい。憧れのシングルライフを満喫する“男子リノベ”』
http://www.balleggs.com/portfolio/renovation039/
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