リノベーション会社のスタッフが自分の住まいを購入して自分でリノベーション!【商材選びのコト~実際の工事編その2】
こんにちは!バレッグスの山田と申します。
私は普段cue studio(キュースタジオ)でリノベーションの施工監督を担当しておりますが、
昨年マンションを購入し、自ら施工監督を行いリノベーションを実施しました。実際に住んでいるリノベーション経験者でもあります。
そんな私だからこそ、これからリノベーションを考えている方に伝えたい 3つのポイントをお伝えします。
【1.物件選びで感じたコト】
【2.商材選びのコト~実際の工事のコト】
【3.住んでみて気づいたコト】
今回は、【2.商材選びのコト~実際の工事のコト その2】についてお伝えします!
リノベーション工事では、
既存の住まいを壊して、新しい住まいをつくっていきます。
その過程では、近隣住民の方への理解を求めたり、専門知識や技能を持った職人さんのお力を借りたりしながら、細かなところをまで丁寧に打ち合わせしつつリノベーションを完成させていきます。
こうした内容はお客様には見えない部分ですので、気になる型も多いと思います。少し細分化して完成までの過程を私の経験談含めてご説明させて頂きます!
工事に着工するまでに行う「申請とご挨拶」
工事着工までに必ず行う事が2つあります。
1)工事の申請
2)近隣の皆様へご挨拶
1) 工事の申請について
▼管理規約について
多くのマンションには管理規約が存在し、リノベーション(専有部修繕)を行う際は工事内容と使用する商材が記載された書面を管理組合へ提出し、理事長の許可を取る必要があるという条項が記載されています。
中でも使用するフローリングは遮音規定LL-45を満たしたものを指定される場合がほとんどです。
LL-45とは、日本建築学会が推奨するマンションの遮音規定です。上階の生活が多少意識される状態で、「上階でスプーンなどを落とすと下階でかすかに聞こえる程度」との表現がされています。
それ以外にも
・ガス給湯器使用禁止(電気給湯器のみ)
・追い炊き付給湯器の取り付け禁止
など、工事内容に大きく影響する規定もありました。
管理規約の内容は購入前に必ずチェックしておきましょう!
▼申請期間について
マンションによって期間はバラバラで、工事の1週間前で大丈夫なところもあれば、1か月前まで提出する必要のあるマンションもあります。
申請期間によっては予定着工時期がずれる可能性がございますため、転居時期をお急ぎの方は担当者にご相談してみてください。
2) 近隣の皆様へご挨拶について
工事期間中は職人さんや現場監督が出入りし、生活音ではない工事騒音が発生するため、そうした環境に対して近隣の皆様からのご理解やご協力が必要です。
Cuestudioでは、出入りする現場監督やスタッフの顔を覚えてもらうためにも近隣挨拶は必ず行い、工事期間と工事騒音についてご説明し、ご理解を得られるように努めています。
いよいよ工事着工!解体工事~墨出し~配管の仕込み~大工工事まで。
ここまで来たらいよいよ工事着工です!
臨場感溢れる写真とともに、工事の流れをご説明します。
解体工事
作業工程として最初に解体工事をします。
解体をすると現地調査時に確認できなかったところが見えてきます。
給水管のルート、実際の天井スラブまでの天井高、床下の状況などです。
私の自宅を例に挙げますので、参考にしてみてください!
▼解体後にわかった点
まず、良かった点としまして「玄関収納が広くとれるコト」です。
元々の玄関収納がこちらです。玄関収納の奥行は靴1足分でした。
そして、リノベ後の玄関収納がこちらです。
靴1足どころか手前にスーツケース1つ入るくらいにスペースを確保するコトができました。これは解体してみてわかったことで、玄関収納の背面にデッドスペースが存在しそのデッドスペースを丸々収納として奥行を確保しました。
下の写真が解体後玄関収納を横から見た写真です。
黄色のデッドスペースを玄関収納として使用することで現在は簡単な備蓄倉庫としても重宝しております。
次に悪かった点ですが、「浴室換気扇が入らない!」です。
現地調査の際に浴室の天井裏を見て浴室乾燥機が入らないコトはわかっていたのですが、解体を改めて寸法を採寸したところ天井に換気扇がぎりぎり入らないという事が判明しました。。
代替案として、「中間ダクトファン」の設置に変更しました。
中間ダクトファンとは換気扇の主装置を浴室天井裏ではなく洗面室等の天井裏に設置しダクトホースのみを浴室の天井裏に持ってきて換気します。
浴室の天井裏に換気扇が入らないなら天井裏高くとれる場所につけちゃえ、ということです!
玄関収納部分に大きなスペースがあったため、玄関収納の天井裏に中間ダクトファンを取り付けすることで上記問題を解決しました。
墨だし
次に壁に位置、床の高さを現場に実際に書いていきます。設計プランナーが作成した図面を実寸大として現場に書いていく作業です。
水道配管と電気配管の仕込み
床や天井を造作する前に配管の仕込み作業をします。
水道管は基本的に床下で電気配線は天井裏を配線することが多いため床天井を造作前に配管作業をします。
▼洗面室、段差の解消ついて
私が購入した物件ですが元々、洗面室に約5cm程度の段差がございました。
下の写真は、施工前の写真です。
下が施工完了後の写真です。
段差が解消されているのが分かるでしょうか?
前回のコラムに記載した通り、予算の関係上洗面室の位置は変更しておりません。
※扉の位置のみ変更しています。
水回りに段差ができる理由は「排水管の勾配を床の下でとっているため」です。
私はこの排水管のルートをひと工夫することで洗面室の段差をゼロとしました。
これはCuestudio独自のノウハウですのでコラムに記載が出来ないのですが、Cuestudioへリノベーションのご相談を頂いたお客様にはこっそりお教えさせていただきます。(笑)
大工工事
水道配管と電気配線が終了しますと次に大工造作工事へと入っていきます。
下の写真は下地の造作状況です。
壁面が完成すると壁面内は見えなくなってきますので小まめな工事状況写真の撮影も重要なのです。下の写真は壁の材料である石膏ボードを貼付後です。
次は表装仕上げ(塗装、クロス、フローリング)へと工程は進んでいきます。
少々長くなりましたので表装仕上げ編はまた次回のコラムでお届けします!
それでは!