リノベーション会社のスタッフが自分の住まいを購入して自分でリノベーション! 【商材選びのコト~実際の工事編その4】
【1.物件選びで感じたコト】
【2.商材選びのコト~実際の工事のコト】
【3.住んでみて気づいたコト】
今回は、【2.商材選びのコト~実際の工事のコト その4】についてお伝えします! 本日は「フローリング工事」~「仕上げ工事」~「クリーニング工事」までお届けします!フローリング工事のコト
まず、私の物件で使用した商材のご紹介から! 商材は『朝日ウッドテック ライブナチュラルMRX オーク色』を使用しています。 下の写真が施工前後の比較となります。【Before】
【After】
オーク色は、ナチュラル色とも言いまして少々黄色味の入った木目で全体的に明るい印象を与えます。
ちなみに、Beforeの写真で既存フローリングの上に対して貼付している様子が見て取れるかと思います。
これを「増し貼り」と呼びます。上記施工方法も含めてフローリング工事についてご説明していきます。
1)フローリングの施工方法について
増し貼りとは既存のフローリングの上に新規のフローリングを貼付施工する方法です。 フルスケルトン工事の場合は床下地からの施工になるため対象とはなりませんが、床を残して施工する場合は既存フローリングをそのままで、上から「増し貼る」のも一つの手法です。 メリットは「コストの削減」です。 通常であれば、既存床を剥がした場合に発生するコストとして・フローリングの解体費用
・フローリングの処分費
また、新しく床を造作するコストとして
・下地を造作する材料費
・下地を造作する費用
・フローリングの費用
・フローリングを施工する費用
上記のようなコストが発生します。それと比較して増し貼りの場合のコストは、
・フローリングの費用
・フローリングを施工する費用
のみです。だからこそ、大幅なコストダウンを実現することができます。
一方でデメリットもあります。・既存の木下地を使うため、材料が古いことが床鳴り等の不具合につながる可能性がある。
・既存床に増し貼りを加えるため12mm床が上がり、天井が12mm低くなる。
・既存床より12mm上がるため、掃き出し窓のサッシなど各所に小さな段差が発生する可能性がある。
私の物件では12mm天井高が低くなり、サッシには小さな段差ができています。 どちらも日々の生活に大きな支障はありませんが、強いて言えばサッシの段差部分に少々ホコリがたまりやすいです。(普段の掃除でも十分に綺麗に保つことができるレベルです。) その他、私の物件で使用した商材メーカー「朝日ウッドテック」では床暖房が入ったフローリングの上から施工できる商材もありますので、デザインはもちろんなるべくコストを抑えたいお客様は「増し貼り」をご検討の余地有り!だと思います。2)フローリングの種類について
フローリングには材質の種類がありまして、大きく「無垢フローリング」と「複合フローリング」に分かれます。 無垢フローリングは天然100%の木材のフローリングですので材料の風合い、質感、匂い、こうした木材の良さを肌で感じることができます。 また、木材ですので経年により風合いの変化が楽しめるのも良さの1つです。デメリットは、水や油には弱く、傷がつきやすいです。
また、材料費が高い場合が多く、施工面でも手間を要する作業になるので、総合的にコストの上昇も懸念されます。
一方で複合フローリングは、合板を基材として合板の表面に化粧材を施したものを指します。
複合フローリングはさらに3つのグループに分けることができます。
・挽き板フローリング
・突き板フローリング
・シートフローリング
それぞれ、ご説明していきます!『挽き板(ひきいた)フローリングとは…』
基材となる合板の上に2mm程の挽いて切った木材を貼り合わせているフローリングです。 2mmとはいっても本物の木材なので肌ざわりは無垢とさほど変わりはありません。 (山田の私見ですが..) また、基材が合板なので、無垢材より反りや収縮が少ないです。『突き板フローリングとは…』
基材となる合板の上に0.3mm程のスライスした木材を貼り合わせているフローリングです。 まさに、私の使用した商材がこちらです。 うす~くスライス木材が貼り合わせてあり、表面0.3mmが本物も木材となっています。 製作工程上でスライスした木材を貼り合わせの際、薄いが故に剥離しないように塗装で固めているそうです。その為、水や汚れへの耐久性がある商品となっています。 私も実際に使用していて、メンテナンス性の良さ、掃除のしやすさを実際に体感しております。
また、市場的に大量に生産されており、商品自体も安価で施工のしやすい商品ですので、材料費や施工費を抑えることもできます。『シートフローリングとは…』
基材となる合板の上に木目模様のシートを貼り合わせたフローリングです。
こちらは木材ではなくシートであるため、パッと見た感じは本物の木に見えます。しかし、あくまでシートのため木材の素材感経年による風合いの変化等はございません。その反面、商材費は一番安価なフローリングですので、金額を抑えて施工することが可能です。 どの商品も一長一短がありますが、個人的には挽き板フローリングがお勧めです。 理由としては、裸足での踏み心地は無垢材に近く、合板に貼り合わせることで木材の反りや収縮を軽減できるからです。商品としては少々高いですが、フローリング商品の良いとこ取りの商品だなと感じています。(あくまで私の私見です。)仕上げの工事さまざま!について
長くなりましたが、内装が完了しますと、全体の仕上げ工事に移ってまいります。 具体的に何をするのか、ご紹介していきます。・コンセントスイッチと取り付け
私の物件では、Panasonicの新金プレートを使用しています。 粗っぽさを持つテイストをイメージしていましたので、店舗や倉庫に取付けてあるスイッチコンセントのような印象を与えるこちらを選びました。・電材の取り付け
写真は直付け用のダウンライトです。 天井がコンクリートスラブのため、電気配線は鉄管の中で配線しておりますが、コンクリート天井なので鉄管を利用しても違和感がなくより粗っぽさが際立ってきます。我ながら良い感じの仕上がりになりました笑。・トイレの取り付け
・洗面台の取り付け
洗面台は造作による洗面台となっています。 使用した商材もご紹介します。洗面台:サンワカンパニー リーシオ
洗面水栓:サンワカンパニー スット混合水栓
洗面鏡:サンワカンパニー ステムズミラーボックス
洗面カウンター:Panasonic 耐水インテリアカウンター ウォールナット色
を使用しています。 また、覗かないと見えないところなのですが、洗面トラップにも少々こだわりがあります。 通常は壁からの排水ですと、Pトラップを使用します。 しかし、私の物件では、よりデザイン性に優れた「ボトルトラップ」を使用しました。 マニアックなところですが、細かい箇所まで追求できるのもリノベーションの良さです!・給水管、給湯管と接続
そして、最後にクリーニングを行い、工事は完了となりました。工事を終えて…
2か月弱という工期でリノベーション工事は完了しましたが、物件探しから含めると約7ヶ月の長い道のりでした。。
我々はお客様がご購入された段階でお仕事を頂く事が多いのですが、実際にお施主の立場となってみるとスタートは物件を探し始めたときから、もしくは購入の検討を考え始めたときからです。
その時点からの道のりは大変長く、過ぎ去るとあっという間なのですが、1組1組のお客様がこの物件探しからの長い過程を経て我々にリノベーションご依頼頂いているコトを再痛感し、よりご満足いただける物件をご提供しないといけないと身が引き締まる経験となりました。
また、終わってみて無事トラブルなく計画が形となり、図面が実寸大で表現されたときは大変感慨深い気持ちともなりました。 完了後の写真はHP上の施工事例より確認頂けますのでリンク先より是非ご覧ください。 次回は、 【住んでみて気づいたコト】についてお届けします。最終回です! それでは!