こんにちは!広報担当の奥本です。
みなさんは和室お好きですか??
私は旅館などに行くと和室は落ち着くし居心地がいいなあ~と思います!
でも洋室も過ごしやすくておしゃれで好きだな~とも思うのです。
何の話かと言いますと、私のように和室も洋室も好きな方に朗報です!
今回は、和室と洋室のいいとこ取りができる「和モダン」についてお話していきます。
「和モダン」という言葉は聞いたことがあるけど、実際にどんなものなのかわからない、事例を見るとなんとなく和モダンだな~と思うけれど、特徴があまりわからないという方も多いのではないでしょうか??
今回はそんな方にも「和モダン」について知っていただけるような内容にしていきたいと思います!
キュースタジオの和モダン施工事例もご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みくださいね!
そもそも和モダンとは?
「和モダン」とは「和」の要素と「モダン」の要素を兼ね備えているスタイルのことで、畳や欄間のような和風素材やモジュールを用いながらも、洋風のデザインや収まりを用いて混在させています。
住宅において洋室の要素が多い現代の生活スタイルに合わせながらも、古き良き和の要素を取り入れた、まさにいいとこ取りなスタイルと言えるのです!
ではそもそも「和」にはどのような要素があるでしょうか?
「モダン」とはどのような様式のことでしょうか?
ということでまず「和」からお話していきます!
和モダンの「和」について
和室の特徴として、部屋の用途を簡単に変化させることができます。
例えば、夜は寝室として使用し、朝になって布団をしまうことで同じ部屋で机を置いて食事をとることもできます。さらに客間や団欒スペースにもなります。
机も折りたためますし、布団もベッドと違い簡単に移動させることができます。
このように物の場所を変えることで、一つの部屋が多目的に使用でき、限られた空間に工夫を施すことで上手に活用することができるのです。
和の素材として使用される障子も引き戸にすることで、最小限のスペースで開け閉めができます。
さらに障子は洋室とは違う間仕切りで、完全に空間を隔てているわけではありません。障子からうっすらと透けて入り込む光が、柔らかく室内を明るくします。
和モダンに和の要素を取り入れるために、まず和室についてお話してきましたが、そもそも住まいに和室を取り入れたいと思うのは、人それぞれ理由が違うとは思いますが、その一つに“落ち着けるから”があると思います。
ではなぜ和室は落ち着けるのでしょうか??
和室が落ち着く理由とは?
和室が落ち着けるのには、きちんとした理由がありました!
まず、日本の伝統的な床材である畳です。
畳はクッション性があり足に優しいだけでなく、材料として使用されているイグサには保温性や調湿性があります。ですから部屋の湿度を調節してくれる特性があり、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができるのです。
高温多湿である日本の気候にとって、調湿効果のあるものは欠かせません。
さらにイグサの香りにリラックス効果があることは科学的に証明されているようです。
柔らかくて、いい匂いの畳でゴロゴロすることでリラックスできていたのにはこうした理由がありました!
また、和室が落ち着く理由として、“色”も関係しているようです。
和室を思い浮かべてみると、優しい色が多いことに気づきます。
畳の淡い緑色、柱などに用いられている木材の茶色、障子や襖の真っ白ではない生成り色や暖色の照明など、刺激が少ない色で構成されており、リラックス効果があるようです。
さらに、日本人の肌の色と、和室を構成している部屋の色が似ているため、和室の色は日本人にとって保護色にあたり、異質な感じがせず落ち着くという日本人特有の理由もありました。
参考:ナビパラ.コム「モノは色で売れ、人は色で集まる~ 色が商品やモノに与える色彩効果 ~」
このような理由から、和室は本当に落ち着くということがわかりました!
和室を構成している素材や、和室の良さについて改めて知っていただいたうえで、和モダンについてもっと知っていただけましたら嬉しいです!
続いて和モダンの「モダン」要素に移っていきます!
和モダンの「モダン」について
モダンとはシンプルで現代的なデザインのことです。
特徴としては、直線的で、無機質な素材を使用していることがあげられます。
近代建築にジャンル分けされ、19世紀以前の意匠的な建築様式とは異なる、今までになかった機能主義、合理主義を基本として生まれた様式です。
モノトーンが多く、無駄な装飾がありません。
直線的でシンプル、無駄な装飾を施さないことで、全体的にフラットなデザインが多いです。
外見で言うと、日本特有のいわゆる三角屋根とは正反対の見た目をしています。
モダンの良さは、シンプルでカッコいいところにあります!
機能的でありながらも、洗練されたデザインが好きな人にとってはとてもおすすめできるスタイルですね。
改めて和モダンについて
シンプルさという面では少し似ているところも感じられる和とモダンですが、モダンは落ち着きというよりもクールなカッコよさがあるように感じます。
温かく落ち着いた印象の「和」とクールでスタイリッシュな印象の「洋」。
お互いの良さをうまく取り入れ、補い合うように調和しているのが「和モダン」なのではないでしょうか。
特に都心では狭小住宅が増えてきている現代において、限られたスペースに工夫を施して、どれだけ活用できるかが生活の質に直結してきます。
そこで部屋の用途を簡単に変更できる和室や、収納力をアップさせる小上がり、最小限のスペースで開け閉めができる引き戸などの和の要素が、改めて注目されているのではないかと私は考えます。
和モダンというスタイルが生まれたのには、西洋建築が主流になってきた現代だからこそ、日本独自の古き良き建築様式を再び感じたい。
そのような心境が関係しているのかもしれません。
施工事例をご紹介!和モダン5選
ここからは実際に和モダンスタイルで施工したキュースタジオの施工事例を5つご紹介していきます!
① 小上がりのある和モダンスタイルリノベーション
こちらは黒を基調とした大人な雰囲気の和モダンリノベーションです。
フローリングや石材、畳など様々な素材を使用しながらも直線的でフラットなモダンの特徴を活かすことで、調和のとれた住まいとなりました。
玄関やキッチンに施されている間接照明が、クールでカッコいい印象を与え、ホテルのような雰囲気もあります。また照明をダウンライトにすることで、天井がフラットになり空間を広く感じることができます。
そしてなんと言っても、リビングの一角に設けられた小上がりの和室が和モダンの特徴です。
小上がりにすることで、同じ空間の中でもメリハリをつけることができ、さらに床から上がっている空間を使って収納にすることができます。
また畳は二色を合わせることにより、現代的で明るく爽やかな印象になりました。
一つの住まいで和室も洋室も同時に見ることができるのは面白いですね。
② 石材がアクセントのLDと小上がりを兼ね備えた和モダンリノベーション
直線的なモダン要素と、モダンと対照的に円形が取り入れられている和室。
それぞれの特徴を活かした開放的な和モダンスタイルとなっています。
LDKは「洋」をテーマにしており、白いクロスに石材タイルをアクセントで設けることにより、ヨーロッパ調な空間となりました。さらに暖炉とロックフェイスの組み合わせはまさに「洋」の雰囲気が感じられます。
キッチン部分に段差を設け、アクセントクロスを施すことで広いリビングに映えるキッチンとなりました。
「和」をテーマにしているのが和室のあるシアタールームです。
こちらの事例も小上がりがあり、壁ではなく段差で空間を仕切る開放的な空間となっています。開放感がありながらも、個室感も味わえる和室となりました。
シックな印象の住まいに合わせた、落ち着いた色の畳を選定しています。
アクセントクロスも存在感を出しながら、温かみのある色で落ち着く印象となりました。
玄関に敷かれた石も和を感じられ、料亭のような高級感もあります。
③ 親子でつなぐ。使う人を選ばない小上がりのある和モダンな家
親御様と近くで暮らしたいという願いから、中古マンションをご購入され、リノベーションを行われたお施主様。
親御様も、お子様も、みんなが過ごしやすい住まいをテーマにリノベーションされました。
部屋の中心となるLDKにモダン和室と団欒スペースとしてのワイド対面キッチンを設け、機能性も快適性も兼ね備えた和モダンな住まいです。
客間として設けられた小上がりの和室は、L字型の開口部分に細かい格子幅の特徴的な障子をセレクトし、個性的で印象的な空間となりました。
間接照明が空間に陰影をつけ、奥行きと柔らかさを演出しています。
④ シックにまとまっているLDKに「和」の要素も入れながら落ち着きのある空間へ
和やアジアンテイストがお好きなお施主様。間接照明や照明の数を調節し、お部屋に明暗を生み出しています。そうすることで、空間に広さや落ち着きが感じられる和モダンリノベーションとなりました。
深みのあるフローリングを選定したことで全体的にアジアの雰囲気が味わえる、リッチな空間となっています。そこに畳の小上がりを設けることで、住まいのいろいろなところでくつろげる空間が創出されました。
⑤ 無骨で、昔懐かしい。RCマンションに再現された“和リノベ”の家
お施主様がこれまでずっと住み慣れてきた、古き良き日本家屋のイメージをできるだけ取り入れた和モダンリノベーションです。
オーク材や畳で全体的に和の印象が強い印象ですが、お風呂場や手洗い場、トイレ、キッチンなどの水廻りにはタイルを用いて洋の要素も感じられます。
日本建築特有の、長押(なげし)という柱と柱を水平につなぐ板が和室からフローリング側まで伸びていることで、空間に繋がりを持たせつつ、床や天井、垂れ壁などのバランスをとっています。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「和」と「洋」のいいとこ取りな和モダンについて知っていただけましたら嬉しいです!
旅館などに行くとやっぱり和室っていいな~と思います。
そこには日本人特有の理由もあるようで、驚きですね!
それと同時に、和室を生み出した先祖はすごいなとも感じました。
クールでスタイリッシュな印象のモダン要素も掛け合わせると、新しくてカッコいい「和モダン」スタイルの完成です。
少しでも和モダンスタイルに興味を持ってくださった方は、ぜひご相談から始めてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!