こんにちは!広報担当の奥本です!
今回は築30年以上のマンション・戸建てのリノベーションについてお話しします。
「築30年以上の物件でどれくらいリノベーションできるの?」と疑問に思われている方はぜひ参考にしてみてください!
マンションと戸建ての事例に分けてそれぞれご紹介していきます!
築30年以上のリノベーション事例8選
【マンション】
1. 素材を大切に。そっと家族に寄り添うバリアフリーリノベ
築57年/RC造/900万円以上
元々お施主様のお母様が入居されていましたが、お施主様ご夫婦と同居されることを機に、バリアフリーを混じえリノベーションを行った事例です。
従来の物件が、ルーバー(エアコンの目隠しやクローゼットの扉などに使用される羽板のこと)など木質の素材が使用されていたことからその名残を少し残し、リビングの壁にDIYウォールとして施しました。
新しい暮らしの中にも、昔の名残を入れることでどこか懐かしさを感じられます。
またバリアフリーリノベーションということで、手すりの設置や、サニタリーとお手洗いと浴室を同じ空間にするなど、暮らしやすさもきちんと実現。
「今までの暮らしも、これからの暮らしも繋がっている」そんな魅力のつまったバリアフリーリノベーションです。
2. シンプル&インダストリアル。変則1LDKで始まる家族のリノベ暮らし
築43年/RC造/600万円以上
小さなお子様とご夫婦の4人が暮らすマンションで、躯体以外をすべて解体しフルスケルトンからのリノベーションを行いました。
全く一からの自由設計から生まれたのは、家族のコミュニケーションがとりやすいつながりと、ちょっと変わった間取りをあわせ持った1LDK空間です。
築年数の古い物件にありがちな低めの天井を抜き、躯体を現しにすることで高さ方向でも空間の広がりを設け、全面白の塗装仕上げは、空間にやわらかさを与えてくれています。
二つの居室とダイニングを一つの空間にしたことや、天井高が上がったことによって、より広々と感じられる住まいへと生まれ変わりました。
3. ダークカラーを基調とした大人かっこいい東京リノベーション
築42年/SRC造/800万円以上
ヴィンテージマンションの個性を活かした、躯体現しのリノベーションです。
天井は「漆黒」をテーマに塗装で仕上げ、窓のある壁部分は光も取り込むためグレーに。
そして天壁床がグラデーションとなるように、床は少し明るめの色で漆黒を引き立てています。
天井の躯体を現しにする場合、既存との兼ね合いでどうしても天井を作らなければならない場所などがあり、本事例でもキッチンの上部分は上階の排水が来ていた関係で、天井を落とさせていただきました。
しかし、その点をデザインの力でプラスに変え、間接照明を入れたことにより、クールなテイストがより引き立つ住まいとなりました。
4. 東京の片隅で、物語が詰まった本と雑貨でくるんだ小さな宿
築30年/S造/2000万円(一部別途施主工事)
築30年のペンシルビルを素敵なホテルへと生まれ変わらせるため、一階から三階までリノベーションを行った事例です。
ホテル事業として厳しい予算設定や、鉄骨造ならではの問題を一つ一つクリアしながら計画を進め、同時に消防や旅行業の申請・折衡も行いました。
出来上がった空間は、タイル・漆喰・真鍮・石・無垢フローリング等、様々な種類の仕上げがつくる豊かな表情と、お施主様こだわりの家具が調和した素敵な空間となりました。
浴室からは居室を眺めることができるという、ホテルならではの非日常さを取り入れた間取りと設えています。
東京の片隅で日々の疲れを癒してくれる
ぜひ一度訪れてみてください。
【戸建て】
1. 築30年超えの建物を新築並みの性能に
築30年以上/木造/2000万円
初めて私たちがご自宅にお伺いした際、そこは現状お住まいになられていない空き家の状態でした。「この建物をちゃんと、住めるようにしてほしい」とのご依頼を受けて、このリノベーションプロジェクトはスタートしました。
既存の建物は断熱が施されておらず、また基礎も弱く、随所に虫害が見受けられる状態でしたが、最終的には建物床下部の状態を改善し、土台を安定させながら、一階部分のほぼ全ての壁を補強することで、建物全体を強く設計・施工しました。
サッシはペアガラスへの交換とカバー工法を併用し、コストを抑えながら全体的な断熱性能を向上させています。
2. 60年前の欄間×フローリング×建具。古民家ならではの味わい深さ
築61年/木造/1000万円以上
お施主様が幼少期よりお使いになられていたご自宅を出来る限り活かしつつ、改修後も懐かしさを感じて頂けるよう、細部までこだわってリノベーションさせていただきました。
機能性を高めるため新しくするところは新しく、反対に古き良きものとして残したいものは残す。という新旧が調和した空間です。
60年前の「欄間」「フローリング」「建具」はクリーニングや調整を経て、今なお使われています。
また現代の暮らしに合わせ、3LDK+ENGW(縁側)+WS(ワークスペース)+2garden をご提案させて頂きました。
いろんなところで仕事も作業も勉強も趣味もできる。そんな暮らし方に合わせて変化できる間取りへと生まれ変わりました。
3. 断熱+耐震工事で実家を再生。親子で暮らすリノベーション戸建ての“お手本”住まい
築43年/木造/1470万円(断熱・耐震・外壁費約600万円)
断熱性能を有した外壁や窓ではなく、耐震に関しても当時の基準でのつくりだったため、家族がこれからも長く住み継いでいくことを考え、今回のリノベーションと同時に、しっかりとした断熱改修と耐震補強を行うこととなりました。
お施主様の「ほんのり和モダンテイスト」なイメージは、建物の形状や佇まいはそのまま活かすことであえて、和テイストを意匠的に盛り込むことなく、全体の印象がモダンになるように工夫しています。
例えば木造特有の柱は、広げたLDKに大切な質感を空間に与えてくれています。
また味のある梁を現しへと変更し、金具を取り付けてハンモックを設置できるようになりました。
4. 木造平屋を住み継ぐ。経年のぬくもりを生かした戸建てエコリノベ
築56年/木造/500万円
築50年の平屋戸建てをこれからももっと永く暮らせるようにリノベーションしました。
目指したのは「木の風合いがあるシンプルな家」。
経年の風合いを感じさせる梁を一部見せることでアクセントとなっているリビングは、天井高により縦にも広々とした印象の明るい空間です。
ライティングレールを配して、古い部分を上手く利用しています。
廊下を新設しプライベートな空間を確保しつつ、空間の繋がりを持たせました。
側面を版当面のガラス引き戸にしたことで、お庭からの光と風が抜ける素朴であたたかい住まいとなっています。
注意すること
築古の物件だと断熱が施されていなかったり、耐震基準が当時のままであることがあります。
またスラブ上・下配管(スラブとはRC造の床や屋根のこと)や、木造の場合解体できない柱はあるのか、天井現しにしたい場合の躯体状況、サッシの交換状況など把握しておく必要があります。
サッシが古いもののままだと、音漏れや断熱効果が薄れてしまうなどの問題が生じますから、リノベーションの際はきちんと交換しましょう!
またマンションの場合は、今後の建て替えが想定しうるのか、今後も残っていくマンションなのかも把握しておきましょう!
判断材料としては、耐震補強がされているか、サッシや玄関ドアの交換がされているか、住民の意思が一致しているか、などです。
それによって資産価値も変わってきますし、リノベーションして間もなく解体されてしまうなんて悲しいことにならないよう、物件を購入する前に調べることをおすすめします。
築30年以上のマンションや戸建てでもご紹介したように、暮らしやすい住まいへと生まれ変わることができますから、ぜひ参考にしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。