こんにちは。リノベーション設計担当の畠山です。
ものをつくること・つくる人の想いを知ることが好きです。
この記事をご覧頂いている皆様と、ものづくりの楽しさを共有していければと思います。
三軒茶屋の築浅中古マンション購入+リノベーション工事をレポート解説!
さて、だんだん寒い日が増えてきましたね。
今年も残すところあと僅かとなりました。
これから年末年始に向けて、ご自宅に人が集まる機会も増えて来ることと思います。
そこで今回は、たっぷり収納で生活感を感じさせない開放的な空間へリノベーションした実例をご紹介したいと思います。
今回のお施主様は、Cuestudioで『中古マンションをご購入+リノベーション工事』を行った、いわゆるワンストップリノベーションのお客様です。
物件の概要は以下の通りです。
- 所在地:世田谷区若林
- 構造:RC造5階建
- 竣工年数:2006年8月
- 専有面積:63.75㎡
- 家族構成:30代ご夫婦2名
前編では実際にどのようにプランを決めていくかについて、後編では施工過程の様子~完成までについて、2回に渡ってお送り致します。
ヒアリング。今年の夏頃、リノベーションの打合せが始まりました@三軒茶屋
マンション外観
マンションエントランス
写真のとおり、建物自体がまだ新しく、綺麗なマンションですので、既存床の大理石や玄関周りの壁の仕上げを残し(破損部分は補修)、間取りはほとんど変えずに、水廻りの設備を全て更新したいというご要望からスタート致しました。
Before
大理石の床と、連続性のある建具と壁の仕上げは残し、手前右側の閉じられたキッチン、手前左側の居室壁は壊すことに。
解体後
元々の間取りではキッチンは囲われた空間となっておりましたが、お料理をしながらご家族とコミュニケーションを取れるよう、対面式のオープンキッチンを実現したいという奥様のご要望がございました。
before キッチン
しかし、キッチン部分に配管スペースがあり、元の間取りのままオープンキッチンにするには使い勝手が悪くなり、また、視線を邪魔しておりました。
【Before】
【初回ご要望案】
ご提案。プラン発展→お打合せ→プラン発展のサイクル!
そこで、思い切って部屋とキッチンを入れ替えた間取り変更を含めたご提案をしたところ、使いやすく、キッチンに立ったときの外への視線の抜けも確保した、とてもゆったりとした贅沢な空間が現れました。
悩ませていた配管スペースは、すっかり存在感を潜めております。
また、ワークスペースについては2パターンで提案させて頂きました。
- ワークスペースとして、使用目的を絞った使い方のできる案Ⓐと
- 間仕切りをL字コーナー建具とし、扉を開けると空間をリビングと一体的にも使える、使用目的に柔軟性を持たせた案Ⓑ
です。平面図がこちら。↓
【パターンⒶ】
【パターンⒷ】
最終的には、状況に合わせて使用目的を変えられるプラン②に決定致しました。
造作家具。予算を抑えて空間も無駄なくスッキリで両得!
ものを置かず、生活感の無い空間にしたいというご要望もあり、キッチンカップボード、WIC内の棚、ワークスペースのデスク等も造作でご提案させて頂きました。
既成品を使う場合より、予算を抑える工夫も出来ます。
このように家具や収納を造作することで、無駄なく空間を使うことが出来、収納家具を購入する必要がなくなるため、スッキリとした空間を演出することが出来ます。
また、使用する空間ごとに収納がまとまっているので、とても片付けやすくなっていると思います。
お客様と設計のお打合せを進める段階では、決済前ということで、プラン決定直前まで現場を確認できませんでした。
図面を元にパースなどを用いて、イメージを膨らませながら打合せを重ねました。
プラン①リビングイメージパース
プラン②リビングイメージパース
プラン確定。解体後の見えない部分を確認してからいよいよ工事開始!
解体後、現地を確認した上で配管等の納まりの最終確認を行い、プランを確定致します。
キッチン解体後の配管等
次回は、いよいよ工事開始です。
実際の施工過程の様子~完成について書かせて頂きたいと思います。